双方前節は勝利しており勢いがある。
エスパニョールのスタメン。
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ストイチコフとグリディが共存するシステム。ゲバラがベンチスタート。
エルヒラリロールで3バックになるエスパニョールがボールを保持。
4-4-2でミドルブロックを組むアラベスはなかなかボールに制限をかけられない。
2トップがサイドの制限をかけれておらず、プレスをかけるにはアラベスはSHを前に出す必要がある。
しかしエスパニョールはこれを裏手にとってクラールやアグアドにボールを供給できている。
21分。カブレラがフリーとなり一気にコンドゥクシオンをすると、サイド高く張ったカルロス・ロメロに展開。
ロメロはクロスを上げ、その後の展開からテヘロの折り返しをプアドが押し込んだ。
エスパニョールが先制。
アラベスはブランコが落ちてグリディと共に3-1の形でビルドアップ。
しかしエスパニョールは堅実な守備。
サイドにボールが渡った時に縦を切られてなかなか前進できない。
アラベスはクロスも多用。
主に右サイドのビセンテらからクロスをあげる。
アラベスはサイド攻撃が健在。
34分、カルロスビセンテがループパスで相手の頭を越すとニアゾーンランをしたグリディにボールが渡る。
ゴール前まで運んで折り返しにコネクニ。
同点とした。
ストイチコフはトップ下ながらインテリオールのようなプレー。
ライン間に陣取りながらピボーテからのボールを引き出す。
アラベスはなかなかゴール前まで行けず。
エスパニョールも得点後はあまりカウンターが発動せずに1-1で折り返した。
後半。
クンブラはコンドゥクシオンがかなり積極的。
前が空いていると見るとかなり大胆に持ち運ぶ。
一方アラベスはプレスがかからないことがペースを握れない要因になってそう。
56分。
ジョフレのクロスが長くなり、大外のテヘロに渡る。
テヘロが切り返してアーリークロスを上げるとニアにいたプアドが頭で逸らす。
これがゴールに吸い込まれてドブレーテ。
ここでエスパニョールが3枚替え。
57分アグアド→グラヘラ
テヘロ→カルドナ
ベリス→チェディーラ
エスパニョールの勢いは止まらない。
カウンターで抜け出したカルドナが相手の上手く剥がして裏に抜け出したチェディーラへ。
チェディーラの抜け出しにシベラが飛び出したが、チェディーラの方が僅かに先にボールに触ったため彼の足をひっかけペナルティ。
これをプアドが真ん中少し左に決めてハットトリック。
3-1とした。
このタイミングでアラベスも3枚替え。
アブカル→トニ・マルティネス
セビージャから移籍のジョルダンが出場。
完全にスタメンを掴んでいるビセンテは内側でのプレーが増えてきている。
昨季は大外がメインだっが、今季はテナグリアと内外を交換しながら上手く攻めることが出来ている。
66分。サイドのスローインをあえて真横でゲバラが受けると、裏に抜けるトニ・マルティネスに向けてループパス。
カブレラの頭をこえGKと1vs1になるが、ジョアン・ガルシアにセーブされてしまう。
そのCK。
これにテナグリアが合わせ1点差とする。
キャプテンマークを巻いた男が相手の前に入って頭で合わせネットを揺らした。
71分キケガルシア→ゲバラ
アラベスはラテラルが持ったところで内側にいたSHが斜め外に抜ける動き、それに呼応してピボーテが真横で受けることを狙いとしている。
しかし3点をとって逃げ切りモードのエスパニョールは守備の集中が途切れない。
そのラテラルにボールが渡る場面でしっかり中を切った守備ができているのでボールを狭い方に逃がし続けている。
途中出場のゲバラは狭いところでボールを受けても焦らずに繋ぐことが出来ている。
71分のシーンでは相手のブロックの逆を着く裏へのパスからCKを獲得するなどビジョンの良さも見せた。
78分コネクニ→ビジャリブレ
前線にタワーを建てていく。
ストイチコフはいい形でボールを受けれてはいるがその後がなかなか繋がらない。
低い位置でプレーメーカーのように振る舞うよりももっと高い位置で危険を生み出すような選手かなと感じた。
85分カルロス・ロメロ→オリバン
ロメロは今日も鋭い攻め上がりでチームを支えた。
ビセンテとのマッチアップも戦えていた印象。
逃げ切りを図るエスパニョールは選手間をしっかりと締め、相手を外に追い出している。
クロス爆撃にも耐えている。
エスパニョールは2失点するもプアドのハットトリックでの3得点を守り切り2連勝。
順位を暫定ながら7位に押し上げている。
アラベスは連勝が途切れてしまった。
3失点はさすがに多かったなという印象。
シュート数は19でエスパニョールの9を大きく上回っており、ゴール期待値もエスパニョールより0.7ほど高い。
2得点できたことはポジティブに捉えたい。
Pickup
ハビ・プアド(ESP)
もちろんハットトリックの子の男。
引き出す動きが良く、詰まりそうになっても展開することが出来る。
そして今日は圧倒的な決定力を見せた。
2014年からエスパニョールで育ちチームを牽引する。
日本で言うと鹿島の鈴木優磨のような絶対的存在感。
セグンダでは20/21シーズン、23/24シーズンに2桁ゴールを上げているがプリメーラでは22/23シーズンの7ゴールが最高。
得点頭のブライスワイトが退団した今季はチャンスメイクだけでなく得点数で自己最高を更新できるか。
Datos
Árbitro フアン・ルイス・プリード
観客動員24238