【ラ・リーガ マッチレビュー】Jornada 4 Athletic club vs Atletico madrid

サン・マメスで迎えるアトレティックとアトレティコ・マドリードの赤白対決。

雨の中での試合。

 


アトレティコは青がかった灰色の2ndユニフォームを着用。

 


スタメン。

アトレティック。

 


レクエがスタメン。

ドブレピボーテはエレーラとプラードス。

 


アトレティコ

ファン・ムッソがスタメン。

セルロートとグリーズマンのコンビ。

移籍組のギャラガーも先発。

 


アトレティコはビルドアップではヘイニウドが大外に張り出してリノを押し上げる。

またギャラガーもグリーズマンとともに2列目にポジションをとる。

 


また守備はミドルプレスのセット。

サイドに誘導して、内側に入ってきたところでシャットアウトする狙い。

ジローナ戦と内容は同じ。

アトレティコのプレスのオーガナイズは以下の通り。

①2トップで縦へのパスを切り、横に誘導。

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②サイドでは中を切ってウイングへ誘導する。

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③ウイングに対しては縦を切る守備をして、内側に戻ってきたところを囲いこんで奪う

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アトレティックは外回しを続けるため、序盤はアトレティックがボールを握る展開。

 


12分 レクエのパスミスのこぼれ球が、ビビアンとジェライの間に。

これの処理にもたついている間にアルバレスが掻っ攫いゴールを狙う。

しかしここはユーリのナイスカバーで免れる。

 


対するアトレティックは4-4-2のベーシックな守備スタイル。

サンセとグルセタでアトレティコのセントラルに圧をかける。

 

 

 

26分 イニャキが深さをとって、マイナスの折り返しをレクエがくろす。

これはファーに流れたが、2列目の3人がドリブル突破を見せることによってアトレティコの守備網に穴を開けようとしている。

しかし基本的にはアトレティックは外回しに終始しており、攻撃の糸口は掴めていない。

 


31分など、イニャキが縦に抜くシーンもあるが、孤立していてシュートまで至らない。

アトレティコも時間を経るごとに5-4-1の形に近くなり、ローブロックを組む時間も増える。

一貫して中央へのパスを防ぐ。

 

 

 

 


アトレティコミドルサードでのパスミスが多く、チャンスを作れない。

 


36分のシーン。

レクエ-サンセ-イニャキ

と1列に並んだ状態からサンセが裏に抜けることでギャラガーを押し下げる。

それによってラインの乱れを生じさせ、イニャキに展開したシーン。

 


38分 リノがカットインで目線を集めると、横パスでギャラガーにパス。

プラードスを剥がすとファーを狙ったシュートを放つが枠外。

アトレティコは久しぶりにゴール手前まで攻めた。

 


しかし双方ネットを揺らせず前半をスコアレスで折り返す。

ボールを握っている時間が長く、カウンターもあまり食らっていないアトレティックの方が若干優勢か。

 


後半。

開始1分たたずのシーン。

ボールを奪ってからグルセタの楔からエレーラへの落としで前を向く。

ニコがスピードアップして裏で受けると、2本連続の横パスでサンセ、イニャキと展開。

イニャキのクロスにファーに再び現れたニコ。

押し込んでネットを揺らした。

しかしオフサイドで取り消し。

アトレティックとしては完璧なカウンターが決まっただけに悔やまれる。

 


53分 横パスを受けたジョレンテが時間を作って、外に展開。

パスを受けたグリーズマンがユーリを縦に剥がして右足でクロス。

アトレティコの選手はスライディングで飛び込んだがボールに届かず。

 


57分 ミドルサードでパスを受けたグリーズマンか右から中央へ横断ドリブルをすると、アルバレスが裏に斜めの抜け出し。

これでユーリを引きつけると、大外のリノへロブパス。

リノはレシーブしてシュートモーションに入ったがイニャキが素晴らしい戻りでブロック。

 


アトレティコグリーズマンからチャンスを生み出そうとする。

 


59分には真ん中でパスミスを拾ったサンセが運んで、エレーラにボールを流す。

エレーラはミドルシュートを狙ったが枠の外。

 


アトレティックは攻撃でイニャキやニコが積極的に裏に走り出してラインを押し下げる。

そうして空いたスペースはサンセと1歩下がったグルセタが活用。

 


64分 エレーラ→ハウレギサール

    グルセタ→ジャロ

    プラードス→ベスガ

ハウレギサールは活躍が認められたのか30から23へ背番号が変わっている。

Aチーム登録。

 


66分 アトレティコパスミスを拾ったカウンターのシーン。

イニャキが深さをとってクロス。

ハウレギサールがあわせてこぼれたボールを拾ったサンセが左足で強烈なミドルシュートを放つがファン・ムッソのパラドン

試合がオープン気味になるとアトレティックの良さが活きてくる。

 


70分 アルバレス→セルロート

    リノ→リケルメ

    ギャラガー→デ・パウル

71分 イニャキ→ベレンゲル

アトレティコも3枚替え。

 


80分 デ・パウルPA角からインスイングのクロスを入れてセルロートがファーで合わせる。

少しボールが高く、枠外も狙いあるシーン。

 


81分 サンセ→ウナイ・ゴメス

 


84分グリーズマンシメオネ

親子でピッチに立つ。

シメオネは復帰後初出場。

去年はアラベスで株を上げた。

 


ウナイ・ゴメスがヘイニウドを背負って受けると華麗なターンで突破。

サイド深部に侵入し、フェイントでヒメネスの体勢も崩させたが折り返しに反応した選手はおらず。

素晴らしい突破だっただけにシュートも狙って欲しかった。

 


88分 コケ→アンヘル・コレア

 


92分 セットプレーのこぼれ球をイニャキが長めのパスでレクエに下げたが、この処理がスムーズに行かず、セルロートに掻っ攫われてしまう。

セルロートは相手に囲まれながら広大な前のスペースにコレアを走らせる。

抜け出したコレアがアギレサバラを抜いて無人のゴールに流し込んだ。

最後の最後にアトレティコが得点。

 


アトレティックは一瞬の隙をつかれてしまった。

 

 

 

さらに前がかりに攻めるアトレティック。

しかしハウレギサールが中盤でセルロートに奪われ独走を許す。

しかし今度はハウレギサールがパラドン

追加点は許さなかった。

 


試合はここで終了。

アトレティコは押される展開が続いたが最後の最後に一刺し。

土壇場で勝ち点3をモノにした。

 


アトレティックは押し続けていただけにカウンターの1発を食らったのが悔やまれる。

 


Pickup

ギャラガー(ATM)

チェルシーから新加入のBox to Boxタイプのインテリオール。

ボールへのアタックの積極性はイングランドの血を感じさせる。

去年のアトレティコの選手とは近くて遠い存在のように見える。

今日はボールに行き過ぎて穴を開けてしまう場面が見られたが、シメオネの元でどう育つのか楽しみな選手。

 


Árbitro  アレハンドロ・フェルナンデス

観客動員 48617