【ラ・リーガ マッチレビュー】Jornada 10 Athletic club vs RCD Espanyol

代表ウィーク明けのアトレティックのホームゲーム。

ビビアン、イニャキがラ・ロハ、またガーナ代表でそれぞれ2試合に出場している。

 

 

 

スタメン。

アトレティック。

 

ベレンゲルを中央に置く形。

ハウレギサールとガラレタのドブレ。

 


エスパニョール。

 


プアドが負傷のため、べリスの1トップ。

4-3-3に近い形。

 

序盤はアトレティックがボールを握る展開。2セントラル+2ピボーテでボールを動かし、ライン間に入る2列目の選手への縦パスを伺う。

ユーリは高い位置をとる傾向にあるが、デ・マルコスは控えめ。

 

 

 

5分 アトレティックのCK。

アトレティックの選手がニアに走り込むと、ニコは中央へボールを入れる。

目の前が空いたビビアンが右足で合わせてゴール。

足元に落ちるボールを冷静に押し込んだ。

 


12分 大外で受けたイニャキが中央までドリブルすると、ライン間のニコにパス。

ニコはフリックしてベレンゲルの裏に送ると、クロスをグルセタに合わせる。

セルジ・ゴメスが戻ってブロックしたが、アトレティックはライン間で複数の選手が近い距離でコンビネーションを見せて崩しにかかっている。

 


アトレティックの守備は4-2-4とも取れるハイプレス。

ニコとグルセタが背中でポル、グラヘラを消し、外の2人が縦を切るディフェンス。

エスパニョールはまともにビルドアップが出来ず、ロングボールを蹴る展開が続いている。

 


エスパニョールは4-4-2で構える。

クラールと、べリスで役割分担して、片方がボール保持者の内側を切り、もう1人が近い方のピボーテをマークして、サイドに追い込む。

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21分のシーンでは、ニコが壁になってプレスを回避。

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綺麗な前進に成功した。

 


アトレティックはライン間へのパスがよく通るのでいい攻撃に繋がっている。

ハウレギサールはサイドの選手の足を止めつつ、縦パスを入れることが出来ている。

体の向きが良いので、ディフェンダーはサイドへのパスか中央へのパスか確定できない。

26分 ハウレギサールからライン間のイニャキへ。

イニャキがキープして再び追い越したハウレギサールへ。

ハウレギサールがクロスを入れるとそのこぼれ球をガラレタがシュート。

シュートは枠外だったが、クロスまでの流れが良かった。

 


28分 ライン間でベレンゲルがボールをうけるとクロス性の鋭い縦パスをイニャキに送る。

イニャキが右足で綺麗に収めるとそのまま右足を振り抜いてゴール。

アトレティックが追加点。

 


イニャキ・ウィリアムズは止まらない。

30分 ニコが縦パスを流してエル・ヒラリを剥がす。

ニコは2度追いするエル・ヒラリをかわしてPAラインに沿うように横パス。

ニコからボールを受けたベレンゲルがブロックの外のイニャキにパスすると、イニャキ再び右足を一閃。

ファーに突き刺してドブレーテ。

 


40分にもイニャキが1人で抜け出してシュートを放ったがジョアン・ガルシアの正面。

 


ライン間へのパスが冴えているアトレティックだが、グルセタが下がってきた動きを逆手にとって、イニャキが裏に抜けるようなプレーも見られる。

 


前半はアトレティックがボールを握る時間が続き3-0で終了。

ベレンゲルは前半だけで2アシスト。

中央で輝きを放っている。

ハウレギサールもライン間で受けることを苦にしない。

 


エスパニョールは攻守ともに後手を踏んでしまっている。

 

後半。

46分 べリス→チェディラ

    カルロス・ロメロ→ペレ・ミジャ

    グラヘラ→カブレラ

 


52分 デ・マルコスの縦パスを受けたイニャキ。

トラップは浮いたが、それを利用してポル・ロサーノをシャペウでかわす。

PAない迄持ち運んでグラウンダーのクロスを入れたがブロックされた。

 


55分 デ・マルコスが前を向くと背中を向けて受けようとしたイニャキの後ろでベレンゲルがスペースに入る。

スキップパスで相手の裏をかく。

前を向くと、セルジ・ゴメスをキックフェイントで交して左足でシュート。

ニアに突き刺して4点目。

アトレティックは3人が同一ラインに重なり、後ろの選手(ベレンゲル)へのパスを入れることでゴールに繋げた。

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スキップパスの解説はこちら

silkyskills4beautifulfootball.blogspot.com

 


63分 ユーリ→ボイロ

    ガラレタ→プラードス

    ジョフレ→カルドナ

 


ボイロは積極性あるパフォーマンス。

イニャキとのワンツーで抜け出す爆発力を見せている。

 


73分 イニャキ→ジャロ

    ニコ→セラーノ

    クンブラ→テヘロ

 


セラーノは21/22シーズンぶりのアトレティックでの出場。

昨季は前半戦をオランダのズウォレ、後半をラシン・デ・フェロールで過ごした。

21歳のウインガーはu18年代からアトレティックに所属。

出身はパンプローナオサスナ産でもある。

 


78分 ベレンゲル→ウナイ・ゴメス

 


アトレティックはブロックをかなり圧縮して中央のスペースを開けない。

83分など、ラテラルがオーバーラップすると、サイドの広大なスペースを使われてしまうが、ボールが出てからの対応。

 


エスパニョールはCKのチャンスを増やしていくがアトレティックは我慢強い対応。

 


92分 エスパニョールはPAすぐ外、正面からFKのチャンス。

これをテヘロが直接叩き込みゴール。

アギレサバラも反応せず。

 


しかし試合はこれで終了。

アトレティックが終始圧倒し4-1と大勝。

勝ち点を17まで伸ばしている。

 


Pickup

ベレンゲル(ATH)

今日の主役。

中央で起用されると、ライン間で輝いた。

受け手としても、出し手としても優秀で、1ゴール2アシスト。

今日のアトレティックの攻撃を担った。

サイドでの起用が多いがもっと中央でも見たいと思わせる活躍。

 


Árbitro  ブスケツフェレール

観客動員 46713