ラ・レアルがマドリーをアノエタに迎える一戦。
ラ・レアルは代表ウィーク前の8/31に滑り込みでナイフ・アゲルドとオスカルソンを獲得している。
オスカルソンは4節ヘタフェ戦で出場しているが、アゲルドは初出場となる。
ラ・レアルは代表ウィークでオヤルサバル負傷している。(メンバー入り)
さらに、トラオレが前十字靭帯断裂。ブライスも骨折をし、アランブル、スチッチに期待が集まる。
マドリーはドイツ代表のリュディガーがナーゲルスマンと合意の上バカンスをとることになり休養十分。
ロドリゴはベンチスタートでブラヒムがスタメン。
ベリンガムが居ない穴をどう埋めるかが問題になって居るが、今日はギュレルがスタメン。
ギュレルはあのスペシャルワンも期待寄せている。
モウリーニョはインタビューでマドリーの若手タレントを獲得する方針を賞賛する中でギュレルについて言及し、彼を「巨大な個性」、「差別化されたクオリティ」があると語っている。
両チームのスタメン。
ラ・レアル
📋 ¡La 𝗔𝗟𝗜𝗡𝗘𝗔𝗖𝗜𝗢́𝗡 de la Real 🆚 @RealMadrid!#RealSociedadRealMadrid pic.twitter.com/YrTaIeA1Xm
— Real Sociedad Fútbol (@RealSociedad) 2024年9月14日
マドリー
📋✅ ¡Nuestro XI inicial!
— Real Madrid C.F. (@realmadrid) 2024年9月14日
🆚 @RealSociedad @UnicajaBanco | #RealSociedadRealMadrid pic.twitter.com/vavhGZOfyG
アノエタは満員。舟を模したコレオとイムノで選手を迎えた。
本日のラ・レアルは特別ユニフォーム。ラ・レアルのGKを務め、その後彫刻家となったエドゥアルド・チリーダ氏の生誕100周年を祝うデザイン。
マドリーのビルドアップに対してラ・レアルの4-4-2でのブロックが機能。CF2人がセントラルへの中切り、ビポーテへの選択肢を消す守備をすることでボールをサイドに追い込む。マドリーのラテラルにボールが渡ると久保やセルヒオ・ゴメスといったサイドの選手はしっかりと縦を切って前進させない。
この流れでサイドに追い込んで、マドリーにロングボールを蹴らせて回収出来ている。
しかし17分のシーンではラ・レアルのプレスをかいくぐってマドリーがチャンスを生み出す。
前述したラ・レアルのベッカー、サディクのプレスに対して、下がってきたモドリッチが壁となって逆サイドのミリトンへ展開。
ピボーテのバルベルデはベッカーの背中で選択肢になっていなかったが、今度はギュレルを壁に使うことで前向きでボールを持つ。
ラテラルを飛ばしてブラヒムにボールが渡る。
ブラヒムは中央へドリブルしながら斜め外に抜け出したエンバペへスルーパス。
シュートは足を残していたレミロが防いだが、マドリーは3人目の動きを使うことでプレスを回避することが出来た。
マドリーの成功例を上げたが、基本的にはラ・レアルが設計通りに守備をできている。
ブラヒムが負傷で交代。
内転筋を痛めた模様。
24分ブラヒム→ロドリゴ
28分にはモドリッチのFKにリュディガーが合わせるもレミロがパラドン。
マドリーはロングボールが増えてしまっているが、ロングボールが入った先ではアランブルが奮闘。
ヴィニシウスやエンバペに対して互角以上の対人性能を発揮。
ラ・レアルは中盤の構成が優れている。
ベッカーがボールを持った時にはセルヒオ・ゴメスが前に抜けてカットインのスペースを作るなど気の利いたプレーをみせる。
そのベッカーもスピードに頼らず、またプレー選択も良い。
35分にはサイド守備を嵌めると、アバウトなボールをアランブルがヘディングでベッカーに繋ぐ。
ミリトンを剥がして打ったシュートはポストに阻まれるも1点もののプレー。
0-0のままハーフタイムを迎える。
ラ・レアルは守備から良い攻撃に繋げる前半。
双方チャンスがあり両チームとも9本のシュートを打った。
見応えのある試合。
後半。開始20秒でにラ・レアルにビッグチャンス。
サディクが外ぬけで起点を作るとスチッチにボールが渡る。
スチッチは落ち着いてゴールに流し込んだ、がこれもポスト。
スチッチはスライディングをするミリトンの股下を抜く素晴らしいシュートだったが運が悪かった。
51分にはCKにミリトンが合わせるがGK正面。
久保はメンディとの対面に手を焼くも積極的な仕掛け。53分には抜ききらずにサディクのクロスを合わせようとしている。
56分、セットプレーの流れでギュレルがミドルシュートを打つと、セルヒオ・ゴメスがハンド。
PK判定。
それをヴィニシウスが左に決めてゴール。
コースは甘く、レミロが触ったが弾いたボールがそのままゴール。
63分
サディク→オスカルソン
ベッカー→バレネチェア
前線で守備タスクに奔走したふたりが交代。
ラ・レアルは失点後も方針を変えることなく、前線からのハイプレスでペースを握る。
しかし71分のシーン。
アランブルがヴィニシウスにタックルしようとしたところ事故のような形で足を踏んでしまう。
(プレーに影響はなかった。)
たしかに両足で飛び込んでいるように見えるが、疑問ある判定ということで物議を醸しそう。
しかしこれがVARでファウルになってしまった。
このPKを今度はエンバペが左に決めた。
彼にとってリーグ戦2試合連続のゴールで2-0。
77分ギュレル→バスケス
バスケスはMFでの出場。
82分にはロドリゴがカウンターで抜け出すと、パチェコがそれを倒しイエローカード。
パチェコは既に2枚目のイエローで少し心配。
85分にはヴィニシウスが半分交してシュート。
その前のシーンでスローインを相手の頭を超えて受けたロドリゴは中央にドリブルしながらヴィニシウスへ展開している。
90分エンバペ→エンドリッキ
マドリーは最後はボールを保持して試合を締める。
2-0でタイムアップ。
ラ・レアルは今まででいちばん良い試合が出来たが結果が伴わず。
攻守で不運に見舞われた。
開幕からホーム三連敗となってしまった。
Pickup
アランブル(RSO)
攻撃の選手というイメージが強かったが、今日は守備で存在感。ラ・レアルの守備設計はサイドで追い込む形で、ヴィニシウスやエンバペとの1vs1になる場面が多かった。しかし堅実に縦を切りながらも大胆にボールを奪いに行くことが出来ていてこれがベッカーのシュートなどのチャンスに繋がっていた。
一方でその守備が剥がされてしまった時にはピンチを招き、またPKを献上してしまうというミスも。
トラオレ不在の今、スタメンの頻度はかなり増えるはずで、成長が期待される。
Datos
Árbitro ファン・マルティネス
観客動員37370